社長インタビュー
朝日みらい 株式会社 代表取締役 橋田美和氏 高校卒業後、警備会社に入社。 経理や現場での経験を積み、やがて独立。『朝日みらい』を立ち上げる。警備事業を中心に学生下宿の運営など幅広い事業を展開している。
人材紹介で人手不足を救う事業を通じて地元に恩返し
収穫の秋、十勝平野の畑で警備員や年金暮らしの退職者、大学生、高校生たちが農作業で汗を流す。 人手不足で手が回らない農家からの依頼で警備会社『朝日みらい』が紹介した助っ人たちだ。 橋田美和社長は、警備会社のみならず人材紹介事業にも力を入れ、人手が必要なときの拠り所として地域の様々な分野の事業者に頼りにされる存在だ。 「人材紹介事業の許可を取り、いろいろな方たちに人材として登録していただいています。農作業は春、秋の農繁期に依頼が増えます。 大型トラックの運転手が急に必要になった事業所に運転手を紹介したり、イベントのスタッフを紹介したり、紹介先は様々ですが、ニーズに合わせた適切な人材の紹介でお役に立っていると思っています。」 警備事業は、店舗や公共施設などの常駐保安警備や巡回警備、工事現場やイベント会場での交通誘導警備、雑踏警備まで請け負う。
帯広に本社があるが、遠く岐阜県羽島市にも営業所を置いている。 「冬は積雪の関係で北海道では、道路工事は大きく減少し、交通誘導警備などの仕事も少なくなります。 現在、警備員は45人ほどいますが、警備員の仕事を確保するために、岐阜に出張所を置き、高速道路などの工事現場などの仕事を受注する努力をしています」 同社は学生下宿も経営しているが、これも、冬場、通学に苦労する帯広の学生や生徒たちのことを思ってのことだ。 寮母を社長の母親が務め、アットホームな雰囲気が特徴だ。 下宿脇に置いた50円の激安自動販売機が地元紙で取り上げられ、評判にもなった。 「警備も人材紹介も下宿も、仕事をさせて頂いている地元への恩返しのなればとの気持ちで取り組んでいます。 これからも地域の役に立てるような仕事を模索し続け、実行していきたいと思っています。」
ブームの真相2016 掲載
幅広い事業で地域を照らし、未来に繋げる。
施設設備・交通設備・イベント警備などの警備事業を主軸に、学生下宿の経営やまつげエクステ事業など幅広く手掛ける『朝日みらい株式会社』。 社長の橋田美和社長は、高校を卒業後、すぐに警備会社に入社し、現場仕事だけでなく経理事務も担当。 その後、別の警備会社では専務を務めた。 退職後は、多くの人たちの応援もあり思い切って独立。 不安もあったが徐々に評判が広まり、業績を伸ばしていった。 女性の少ない警備業界、当初は苦労の連続だったという。 「はじめは経営や事務、営業などを一人でやらなければならず本当に大変でしたが、人間強くなるもので、母の助けもあり、また周囲の協力があるからこそ現在まで続けてこられています」 周囲の協力が得られたのは、橋田社長がこれまで人との付き合いを大切に、思いやりを持って接してきたからだろう。 その一例が、地域のために設置した50円の激安自動販売機だ。 その自動販売機は同社が運営する学生下宿のそばに置いてある。
これは、金銭的に余裕のない学生達のために橋田社長が設置したもの。 「この値段なら小学生も買いに来やすいだろうと思ったんです。 地域の方も通る道なので、50円のほうが喜ばれるかな、と考えたんです。」 このような独自の発想は消費者目線で事業を展開する橋田社長ならではだ。 同業他社と協調し、人手が足りない時には助け合うなどの真摯な姿勢が信頼に繋がっている。 学生下宿の寮母を務めるのは橋田社長のお母様同社の事務所を兼ねている開放的な家はアットホームな雰囲気が漂う。 橋田社長の今後の展望を伺った。 「ずっと地元で仕事をさせてもらっているので、少しでも恩返ししたいですね。地域の役に立てるような仕事を模索し、実行していきたいと思います。」 既に多くの形で社会に恩返しをしている橋田社長。地域に明るい光を差し込む会社だ。
ヒットの予感2015 掲載